2003年5月25日
全日本選手権第4戦 スーパーバイク鈴鹿200k大会



長い間お待たせしました!

昨年末より調整を続けていましたが本年度の榊原選手出場が困難になり、急遽山本選手で挑んだ、チームにとっては今年初参戦の全日本選手権となりました。プロフィールページにもある通り、本年度山本選手は全日本ST600で戦いますが本人の熱い希望もあり今回R1を駆ることとなりました。

200kmの壁は厚い・・
今年から全日本選手権のトップクラスとなったJSB1000。ワークスチーム・ワークスマシンの参戦は禁止され、当クラスの動向が注目されていました。毎年、8耐出場を狙う各チームが事前調整を予て出場するため、『8耐前哨戦』と言われています。200Kmと言う距離のレースを合計44台のマシンにて争う大会のため、スプリントでもない耐久でもない『セミ耐久』として約1時間半ライダー達を苦しめます。当然ライダー交替なし、ピットイン有りでチームにとっても『8耐前哨戦』になります。この大会、通年5〜60台程度の出場車輌で争われていましたが、今年はトップカテゴリーと言う事も有り、例年以上のエントリー台数、80台の参加者が集まりました。予選ではこの約半数が予選落ちすることとなり、満足にテストすらできていない我々にとって不安材料となっていました。

 


5月23日(金)ART合同走行
 晴れ ドライ
前日のフリー走行では、約一年ぶりのR1で走行を満喫した山本選手。予選落ちと言うスタッフの不安を気にもせず淡々と走行をこなす。気になる一回目のタイムは 2'19.409。スタッフに焦りが見える。本人も気合を入れなおし2回目の走行。結果、2'16.457まで詰める事が出来た。しかしこのままのタイムでは確実に予選落ち・・依然として不安が残る。

5月24日(土)公式予選 曇り ドライ
緊張の予選当日、この日まで全て中古タイヤで走行してきた山本選手。満を持して新品タイヤで挑む。予選はA/B各グループによって午前・午後2回行われる。今回はレース作戦よりも予選通過が最大の課題。ライダーの未知の部分を我々スタッフがどのように引っ張り出せれるかで決る為、走行前に入念にマインドコントロ〜ル処置をライダーに施す。予選1回目、2'16.822 でB組25番手。前日よりタイムがでない。インジェクションのセッティングもイマイチ・・焦りながらもセッティング変更と再度マインドコントロ〜ル実施。予選2回目、2'15.209 出ました自己ベスト!B組では19番手ですがびみょ〜なタイムなので正式結果が出るまで緊張です。

結果・・・
注目の予選総合結果が出ました。予選総合40位、JSBクラス26位でした。これで明日の決勝へ向けじっくり作戦を練る事が出来ます。山本選手の最後の踏ん張りと粘り強さが発揮されました。
決勝は何としても彼を上位に導くことがクルーの使命となりました。

予選終了後(深夜)
毎年耐久恒例のピット作業練習が始まりました。長時間のレースではピット作業で殆ど結果が決まります。ライダーが同一ペースで貯金していてもピット作業の数十秒の遅れは走行タイムでカバーする事が出来ません。燃費計算・燃料給油量・給油速度・タイヤ交換など、連携の取れた素早いピットワークが重要になるので深夜まで繰り返しピット上で行いました。この光景を見てたら『あ〜去年もやったな〜』って思いにふける私でありました。

 


恒例の感謝!感謝!

佐々木陶器株式会社様、センタースポーツ・パワーズ様(スキースノーサーフSHOP)、明生クリニック様、ヤマハ発動機様、RKエキセル高砂工業株式会社様、NGK日本特殊陶業株式会社様、MOTULテクノイルジャポンK.K様、日星住宅株式会社様、川上自動車サービス(denkichi)様、ヒロ&ヤス、有限会社SSAR様、地元多治見市の皆様、感謝で一杯です。ありがとうございました。その他応援して下さった多くの皆様、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 


5月25日決勝レース

午前9時半よりウォームアップ走行。決勝に備え最終チェックをする。決勝レースのピット作戦は、給油とリアタイヤのみ交換する事となりました。ここで昨年の悪夢が再現。タイヤ交換時のスペアパーツ(カラー)が破損していたため多少タイムロス覚悟で手作業交換する事になりました。午後2時過ぎ、グリッド40番手11列目からフルタンクで決勝スタート!1周目を44位で通過、熾烈な中盤争いの中でも淡々と順位上げる。平均ラップタイムも17秒台を終始キープ。ピットインに備える。レースも15周目を越えたあたりからピットインするチームが徐々に増え始める。スタートから22周経過、ピットインの合図が出されピットが慌しくなる。クルー全員が緊張しマシンを迎えてリアスタンドを架けると同時に練習成果を発揮。ガスチャージ10L終了。続いてリアタイヤ交換インパクトでアクスルを抜き手作業のスプロケ&カラー移植に戸惑いながらもタイヤ装着。極度の緊張で手がプルプルしながらも無事全作業終了。コースに送り出す。ピット作業で非常に時間が掛かり課題がまた一つ増えました。しかしその後もライダー山本&R1はレース後半まで自己ベストを更新しながらチェッカーを迎える事となりました。 最終結果はJSB総合26位・JSBクラス15位 Best2’15.033 という好結果に終りました。悔まれますが、ピット作業でのタイムロスを最小限に抑える事が出来ていればもう少し良い結果だったと思います。しかし何はともあれ、ライダーも初ポイントをゲットし完走とポイントゲットで今後の重要な財産を築きあげる事が出来ました。ご声援してくださった多くの方々、感謝に尽きます。ありがとうございました。

 


↑正式結果はMFJ公式サイトより参照ください↑

 

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